不適応行動の改善に向けて  研修のねらい②

強いこだわりやストレスが、自傷・他害など危険を伴う不適応な行動となるお子さんの事例検討・研修の様子②をお伝えいたします。

 

 

その人をよく理解するために

自傷・他害があり、片時も目が離せないお子さんに、「その場の対処療法ではなく、将来を見据えた支援を提供する」には・・・

今回は、生物・心理・社会モデルで検証しました。

生物・心理・社会モデルとは、その人を生物学的要因・心理学的要因・社会学要因に多面的にとらえ、どのような背景があって、このような状態になるのかを総合的に考えます。

〇生物的要因とは
(障害・疾病の有無 身体的な特徴 医療的な側面)

〇心理的要因とは
(個性や性格 考え方の傾向 知能 心理的な側面)

〇社会的要因とは
(その人を中心とした対人関係 社会的なサポート 福祉的な側面)

 

《事例のお子さん》

《生物モデル》・・・自閉症スペクトラム。

《心理モデル》・・・ストレスを感じやすい・ネガティブな感情を長期的に引きずり忘れられない・本人特有のこだわりがある・自分の思い通りにならないとかんしゃくを起こし自傷、他害で発散する。

《社会モデル》・・・ご家族・特別支援学校・放課後等デイサービスなどからサポートがある。

 

3つの側面から、児童を総合的・客観的に情報をまとめて把握していくと、問題行動だけでなく、ストレングスや本人のとりまく環境や学習スタイルが理解できました。

その結果、問題行動にどう対処するのではなく、良い関りを増やすことで問題行動を少なくしていこうということを共有してチーム支援をおこなうことになりました。

 

得意なことに着目すると、規則性のあるもの・図形や数字を好む、職員とコミュニケーションが取れるという強みが発見されました。

そこで、余暇時間は職員と一緒に、図形パズルや編み物をして過ごす取り組みをはじめました。
好きなことに集中すると、不適応な行動も徐々に軽減されると実感・・・

適切な行動の時は、しっかりとほめてあげ、よい関わりが増えています。

 

 

あきる野市で放課後等デイサービス利用をご検討されているお子様、保護者様の見学を承っております。
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放課後等デイサービス子笑こえみ   徳永

 

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