職員間のコミュニケーションに役立てるための研修 ~感情リテラシー~
爽やかな風が気持ちの良い季節となりました。
新緑や木々の花を見るだけで、心がウキウキしてしまう子笑・児童指導員の石川です。
さて今回は、研修で学んだ【感情リテラシー】についてお話しします。
社会福祉法人SHIPでは、より良い職場環境をつくるために、以前から取り組んでいる【アサーション研修】に続き、今回は【感情リテラシー研修】を行いました。
皆さんは【感情リテラシー】ということばを聞いたことがありますか?
感情リテラシーとは、
自分の感情や他者の感情を適切に理解し、表現する能力のことです。
感情を理解し、言語化することで、より良いコミュニケーションや人間関係を築くのに役立ちます。
研修の目的は、
・情報を理解し、状況に応じて活用する感情を認識することで、自分や他者の感情に振り回されずに対応がとれるようにする
・職員間のコミュニケーションに役立てるため
です。
例えば… ため込まない。
「感情をため込まないでラベリングして管理する(自分の気持ちに気づき 振り回されない)」
「ネガティブな感情が職場環境に悪影響を与え、業務に支障がでる」
感情のせいで意思決定を誤ってしまう、感情のせいでとるべき対応ではない行動をとってしまう…。
そのような状況にならないためにも、自分の感情を日頃から理解し、伝える訓練=感情リテラシーを学びました。
研修では動画の他に、グループワークでのカードゲームや、自己理解ワーク(セルフアセスメント)などで、自分の様々な感情と向き合いながら、ときには振り返りながら行いました。
グループワークのカードゲームでは、感情が書いてあるカードの中から、引いたカードの感情を相手に伝えながら、名刺交換をするような感じで行いました。
感情カードには
【私はさびしいと感じた】【私はうれしいと感じた】【私は緊張すると感じた】など、様々な感情がカードに書いてあります。
引いたカードに書いてある感情を確認し「えー!難しい!!」「最近そんな気持ちになったことないかも…」などと、自分の感情と向き合い悩む職員たち。
自己理解ワーク(セルフアセスメント)では、20の問いについて、更に悩む職員たち…。
「…これ普段子どもたちにやっているけど、いざ自分で取り組むと難しいものだね。」
そうです!!
放課後等デイサービスの5領域の中にも〈言語・コミュニケーション〉の支援があります。
自閉症や発達障害のお子さん達が通う放課後等デイサービス子笑では、【気持ちの確認】や【コミック会話】というプログラムを行っております。
自分の気持ちを伝える練習だったり、自分の気持ちと向き合う時間だったり、会話や感情を可視化させ、ネガティブな気持ちも抑え込まずに伝えられるよう、プログラムを通して取り組んでいます。
その感情が何なのか、またその感情の語彙力を身につけ、相手に伝えられたら。
ことばで伝えられないお子さんは、自分の感情を視覚的ツールなどを使って相手に伝えられたら。
少々話がそれましたが…
研修の最後には、人の感情を100のことばで分類される心の感情ネガポジマップ「ムードメーター」を使用して、自分の今の気持ちを確認しました。
この研修を学び、日頃から自分の感情を言語化できるようにしていきたいと感じました。
感情リテラシーを育み、感情に振り回されずに心の安定を保ちながら、より良い児童の支援に繋げていきたいです。
放課後等デイサービス子笑 石川
東京都あきる野市油平87-3 シャルマンルーフ2F
042-550-7185