発達障害のお子さんの、安全と安心のための誤嚥予防!
初夏の訪れを感じる時期となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか
先日、特別支援学校で摂食指導研修会に参加いたしました。
研修会では、食べ物を口の中で噛み砕き、飲み込むまでを意識して行う体験も行いました。
食べること、飲み込むことの大切さや、安全な摂食指導の方法について理解を深めることができました。
そこで、今回は自閉症や発達障害のお子さんの、安全と安心の為の誤嚥防止に役立つ
『よく噛むこと』『飲み込むこと』『食事の姿勢』についてご紹介したいと思います。
◎誤嚥とは❓
誤嚥とは、食物、飲料、唾液などを飲み込む際に誤って食道から気道・気管・肺に流れ込んでしまうことで起きます。
おもな症状はむせや咳きこみで、窒息に至る場合もあります。
その原因の多くは、飲み込む力が不足していること、また飲み込みづらい食品によって引き起されます。
◎誤嚥しやすい食材
〇ミニトマト、ぶどう、うずらのたまご
➡ 表面がつるつるで球形状はのどに滑り込みやすい
〇白玉団子
➡ かみ切りにくい、のどに滑り込みやすい
〇ウィンナーソーセージ
➡ のどに滑り込みやすい
〇ひき肉
➡ ばらばら、ぱさぱさしている
※ 特にミニトマトやぶどう、ウインナーをまるごと与えることによって生じる誤嚥事故が多いそうです。
このような食材を扱う際には切って与えることが事故防止になるそうです。
◎食事の姿勢・態度
誤嚥事故を防止する上では、食事の姿勢や食事に向き合う態度が大切だそうです。
☆食事の注意点
・遊びながら、歩きながら、寝ころんだまま食品を食べさせない。
・口につめ込みすぎない。
・口に入っているものを水分で流し込まない。
●よく噛んでゆっくり食べるとよいことがたくさん
・よく噛むと満腹中枢が働き、食べ過ぎを防ぎます。
・よく噛んで味わうことで食べ物の味がよくわかります。
・口の周りの筋肉を使うため、言葉をはっきりさせます。
・よく噛むと唾液がたくさん出て、虫歯や歯ぐきの病気を防いでくれる。
・脳の働きが活発になる。
「ひみこの食育標語より」
家族みんなで意識できたらいいですね!!
◎子笑の食事のようす
子笑ではおやつの時間や、長期休みではお弁当の時間があります。
食事の際は、食べている姿がみえるよう工夫しています。
また、一人ひとりの食べ方に応じて、食べやすい大きさにパンを切ったり、食事の間に水分摂取の促しや見守りを行っています。
姿勢を保って食事ができていますね。
保護者の愛情たっぷりのお弁当は、ミニトマト、ゆで卵、ウインナー、ぶどうなどお子さまが食べやすいようにカットされ、食材の工夫も感じられます。
長期休みの際は、お忙しい中の🍱お弁当作り、いつもありがとうございます。
今後も一人ひとりに合わせた食事の取り組みを行ってまいります。
ご利用をご検討のお子さま、保護者様、関係機関様、子笑のプログラムや自立課題をぜひご見学にいらしてください。
放課後等デイサービス子笑 沖吉
東京都あきる野市油平87-3 シャルマンルーフ2F
042-550-7185