楽しみながら育つ力 ~子笑の運動プログラム~

そろそろ梅雨入りが気になる頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
あきる野市にあります、児童発達支援・放課後等デイサービス「子笑(こえみ)」で児童指導員をしております、石川です。
子笑では、自立支援課題のほかにも、さまざまな活動を取り入れています。
今回は、その中から【運動プログラム】をご紹介いたします。
運動プログラムとは
運動プログラムは、身体を動かすことを通して、子どもの「脳・心・身体」の発達を促していく活動です。
自閉スペクトラム症や発達障害など、特性のあるお子さまの中には、特定の刺激を強く感じたり、反対に感じにくかったりすることがあります。
その背景の一つとして、脳の中で行われる【感覚】の情報整理がうまくいきにくい場合があると考えられています。
また、身体感覚の育ちに偏りや遅れがあるお子さまには、人の発達の土台となる【感覚】に課題が見られるケースも少なくありません。
そのため子笑では、複数の感覚を同時に刺激しながら脳を活性化し、発達を促す運動あそびを取り入れています。
サーキット運動あそび(スタートからゴールまで一方通行)
平均台
平均台の上を歩く活動です。
期待できる効果
・体の重心移動を調整し、姿勢を保つ力を養います。 (バランス感覚・平衡感覚の向上)
・バランスを取ることで体幹が刺激され、身体全体の安定性が高まります。 (体幹の強化)
・「落ちないように」と意識して取り組むことで、集中力や注意力が育ちます。

感覚刺激マット・バランス体幹クッション
・足裏で凸凹など、さまざまな感覚を感じながら進みます。
期待できる効果
・足裏からの刺激が脳へ伝わり、感覚情報の整理や統合を助けます。 (感覚統合の促進)


タンバリンジャンプ
タンバリンをめがけてジャンプし、手でタッチして音を鳴らします。
期待できる効果
・ジャンプによる上下の動きが耳の奥にある前庭器官を刺激し、バランス感覚や姿勢を調整する力を養います。 (バランス感覚・平衡感覚の向上)
・着地時の衝撃や足裏・関節への圧力により、筋肉や関節からの感覚情報が脳に伝わって自分の体の位置や動きを把握する力を育てます。 (身体イメージの形成)
・ジャンプしながら目標に触れる動作を通して、無意識に体幹の筋肉を使い、 姿勢を安定させる力を高めます。(姿勢と運動の安定)
・目で見た情報と体の動きを連動させることで、「目と手の協応動作」の発達を促します。 (協応動作の向上)

トンネルくぐり
四つ這いになって、狭い空間をくぐり抜けます。
期待できる効果
・見る、触れる、身体を動かすなど、複数の感覚を同時に使うことで感覚統合が促されます。
・手足や身体を協調させて動かす「協調運動」が自然と身につきます。
・「できた!」という成功体験が、自信や自己肯定感につながります。

玉入れ
ボールを掴み、的に向かって投げます。
期待できる効果
・手と目の協調性や、全身を連動させて使う力が育ちます。
・体幹のひねりや下半身の使い方など、投げるための身体の使い方を学ぶことができます。
・「的に入れる」という目標があることで集中力が高まり、ルール理解や順番を守る経験を通して、社会性や実行機能の発達も促されます。

運動プログラムを行う際、指導員が特に大切にしていることがあります。
・できるだけ「失敗経験」を増やさないこと
・無理のない低いハードルから始めること
・成功したらたくさん褒め、意欲につなげること
小さな「できた!」の積み重ねは、自己肯定感を高め、「また挑戦したい」という気持ちにつながっていきます。
これからも、一人ひとりの成長に寄り添いながら、楽しく安心して取り組める活動を行ってまいります。
放課後等デイサービス子笑 石川
東京都あきる野市油平87-3 シャルマンルーフ2F
042-550-7185


