広めよう「障がい者週間」~誰もが暮らしやすい社会をめざして~
我が国では、障害者基本法に基づき、毎年12月3日から9日までの期間を「障がい者週間」と定めております。
障がい者福祉への関心を深め、障がい者があらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めるために設けられました。
あきる野市では障がい者週間に合わせて、障がい者団体や障害福祉サービス事業所の活動紹介、作品展示をしております。
今年も、放課後等デイサービス子笑は障がい者週間啓発事業に参加いたしました。
子笑の作品は、一人ひとりに「自分の顔」を描いてもらいました。
「自分の顔」を描くことも、発達障がいの特性によって、取り組み方もそれぞれです。
言語でのコミュニケーションが苦手なお子さんに、自分の顔を描くことを理解してもらうためには?
言葉で伝えると、紙に〖かお〗と書くかもしれない。
特に、ASD(自閉症スペクトラム)を抱えるお子さんは、言語情報に苦手さをもっているケースが多いので、視覚優位であることを考え、視覚的に伝える方法で取り組んでみました。
「これは○○さん、これは○○くん」と、去年の作品の顔の絵を見せながら、これから何を描くのか目で見てわかるように情報を伝えます。
そのあと「○○くんの顔を描きます」と画用紙を置いて、職員が顔のパーツを伝えていくと、その通りに描き始めました。
描き終えると、しばらく嬉しそうに自分の絵を眺め、他の職員に見せに行く姿も見られました。
文字書きが苦手なお子さんには、点つなぎで取り組みました。
顔のパーツを職員と確認しながら、一つひとつ一生懸命描き、髪の毛は楽しそうに描いていました。
小学生は何を描くのか理解して自分の顔が描けたこと、中高生は鏡を見ながら描く姿や、去年の絵と見比べるとあらためて大きな成長を実感しました。
【Rくんが1年後に描いた自分の顔】
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展示期間中は、学校にお迎え後、開催場所のあきる野市役所へ見学に行きます。
学校からいつもと違う場所へ直接行くときは、言葉でのコミュニケーションが苦手なお子さんがどこへ行くのかわかるように視覚的に伝えます。
イラストカードも使用し、会場でのお約束もしました。
全員がルールを守り、見学することができました😊
社会福祉法人SHIPの理念の一つに【わたし達は、みんなで幸せになる社会創りを使命とします】とあります。
誰もが暮らしやすい社会をめざして、障がい者週間を通して障がい者に対する理解と共感を深め考えるきっかけになれば嬉しいです。
放課後等デイサービス子笑 石川
東京都あきる野市油平87-3 シャルマンルーフ2F
042-550-7185