子笑の過ごし方 自閉症の方たちへの構造化支援

新年度がスタートし、早くも3か月あまりが過ぎました。

新しく子笑にお迎えしたお子さんたちも、徐々に新しい環境に慣れてきたようです。

今回のブログは、子笑での過ごし方についてご紹介いたします。

子笑の特徴

子笑では学齢期に必要なことと併せて、将来にも役立つことや、生きやすさを感じられるように【TEACCH ティーチ】を取り入れたプログラムを組み立てています。

 

【TEACCH ティーチ】とは

1960年代にアメリカノースカロライナで生まれた自閉症スペクトラムなどの人を対象にした療育のモデルです。

社会福祉法人SHIPは、TEACCHの専門的支援とアセスメントを取り入れています。

・Teaching:学び合おう、教え合おう

・Expanding:発展しよう、拡大しよう

・Appreciating:感謝しよう

・Collaborating:共働しよう

・Co-operating:連携しよう

・Holistic:包括的に

それぞれの頭文字をとって【TEACCH ティーチ】と呼ばれています。

構造化された環境

構造化とは、自閉症の方たちの特性に合わせ様々な場面で、その意味を理解しわかりやすい環境つくることです。

1 いつ、どこで、なにを? 

2 どのような方法で?   

3 どのくらい?

4 どうなったら終わり?

5 終わったら次は何をする?

子笑では個別のスケジュールや、ワークシステムが設定されています。

そのものの意味がわかりやすくなれば安定し、自立で取り組めることや成功体験が増えていきます。

それは将来の生きやすさにもつながっていきます。

TEACCHの5つのアイデア

① 物理的構造化 不要な刺激を避けて落ち着ける環境を設定する 活動場所に意味を持たせる

② スケジュール 今、何をする時間かを視覚的に伝える 時間感覚の整理、変更への対応の困難さへ配慮する

③ ワークシステム どのように、どのくらいやるか、終わったら何をするか視覚的に伝える

④ 視覚的構造化 一人ひとりの理解する方法に合わせて視覚的に伝える

⑤ ルーティンの活用 ルーティンが得意な特性を活かす

Yくんの過ごし方

子笑の過ごし方は、TEACCHのアイデアを取り入れ、個別化し一人ひとりの特性に合わせた方法で環境を設定しています。

 

★写真と文字で提示したスケジュールに沿って活動します。一つの活動が終わると自分で写真カードを外し、おわりボックスに入れます。これで活動や時間の流れに見通しをもつことができます。

 

★遊びの中から感覚統合にアプローチする運動プログラムをおこないます。

 

★季節の創作、七夕まつりの輪飾りを作成中。

 

★視覚優位の特性に合わせたマッチング課題はとっても得意です。

 

★余暇時間は、別の環境の部屋に移動しておもちゃで遊びました。

 

★一つひとつ活動が終わり、すべてのスケジュールカードがおわりボックスに入りました。

 

★「おうちに帰る時間です!今日も1日よくがんばりましたね。」Yくんも子笑の過ごし方に見通しが立ち、安心して活動されている様子が見受けられます。

 

TEACCHによる構造化支援にご興味のある保護者様、関係機関の皆様、ぜひお気軽にお問い合わせください。ご見学、体験等は随時承っております。

子笑では感染症拡大防止のため、職員のワクチン接種・事業所内換気・消毒・児童職員のマスク着用・手指消毒を実施しております。

ご見学の際は、感染症予防対策のご協力をお願いいたします。

放課後等デイサービス子笑   徳永

東京都あきる野市油平87-3 シャルマンルーフ2F

042-550-7185

 

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